蒼と黒の神話 −川崎蹴球浪漫譚−
災厄の後に残るもの@フクダ電子アリーナ「VS ジェフユナイテッド市原・千葉戦 ナビスコ杯GL6日目」
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作成日時 : 2008/06/08 21:57
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2点差をつけての勝利、これが予選1位突破に向けて必要な条件でした。具体的には2−0で勝てれば良いのですが、2点取るよりも無失点に抑える方が困難なミッションです。
まあ代表招集とか負傷、サスペンションで人手が足りませんが、多少の「奇跡」は起さないと国立に行く事はできないでしょう。まあ、それが出来ると信じて私はフクアリに向かったのでした。
・観戦のポイント
何は無くとも守備陣の安定と攻守の切り替えでしょう。失点が0であれば、2点は取れる攻撃陣なのですから。
・試合総評
攻撃陣はオーダー通り2点取ってくれましたが、3失点しちゃダメですよね。
オウンゴールは不運だったと思いますし、ボスナーのFKも葉っぱでポポに喰らったのと同じように凄いのが飛んできましたけれど。
それよりも新居とか、斉藤とかにも裏を取られて決定的なシーンがありましてあと2点くらい取られてもおかしくなかったですね。3失点よりもスルーパスで決定的なシーンが多かった方が残念でした。
こちらの布陣はGKが吉原、最終ラインは村上、横山、ヒロキ。ミノが出てこなかったのは不安定とは言え、前の2試合を戦っているセットを崩す事で余計バランスを崩したくなかったのでしょう。
両翼は田坂と山岸、アンカーに菊地でセンタハーフに大橋と谷口。2トップはガナとジュニでした。
対する千葉はGKに岡本、最終ラインは坂本、ボスナー、池田、青木。中盤に斉藤と下村で攻撃的MFには工藤と谷澤。2トップは新居とレイナウド。
今回、ミラー体制の千葉を初めて見ましたが、采配を見ていてハードワークで相手の長所を消して、手早くカウンターで勝負を決めてくるやり方は前の上司であるラファ・ベニテスにやる事が似ていると思いました。
今回、サイド攻撃は2人がついてクロスをあげさせない、上げさせたとしてもタイミングを遅らせる事が徹底されてました。特に前半はいつもよりピッチが狭く感じました。右サイドで田坂が突破が仕掛けられませんでしたが、仮に勇介が出ていたとしても厳しかったでしょう。
そこを受けて田坂が少し中に入り、山岸が下がり目にして4バックっぽくしていましたね。
では中はどうだったかと言うと、ラインもコンパクト、特に老練な斉藤と下村がバイタルエリアを封鎖して大橋やジュニが中々、やらせてもらえなかったですね。加えて球際の競り合いが多少、荒っぽくなったと感じました。片山さんが主審でなければ両チームともカードが出ていたでしょう。
元々、ハードワークできるのがウリのチームに、それを活かせる術を持った監督が来て、調子が上がっているのもうなずけます。
攻め方としては向こうはラインをやや高めで、コンパクトにしてきた事から最終ラインからロングフィードが効果的だと思ったのです。確かに我那覇のゴールが、そこから生まれましたがあんまり使っていなかったですね。
あるいはサイドも突破が出来なければ低い位置からウラへ向けて低いクロスをいれても良かったでしょう。3バックから4バックっぽく変更してマッチアップのズレを無くした後は特に。
どちらにせよ繋ぐよりも「蹴っ飛ばした」展開にしていた方がチャンスはより増えたかなと思います。
・あとがき
まあ有り金、もとい出場できる選手を全部出して張ったバクチは見事に負けました。
オマーンまでベンチ要員のために選手を出した訳じゃないとか、言い出したらキリがありませんが、こんなに代表招集されるのが嫌になる日が来るとは思いませんでした。
怪我人も出て、人数が足りなくてヒーヒー言って、何の苦行だ?みたいな敗戦もしました。実際、予選敗退をして災厄もいい所です。
ただ、それが悪い事ばかりだったと思わないようにしたいと思います。何しろフロンターレの未来を担う菊地、横山、田坂、養父、クッキー、木村、植草、杉浦が出場して程度の違いはあれ経験を積む事が出来たのですから。
「今年のナビスコ」は終りましたが、まだリーグはあるし天皇杯もあります。ナビスコだって降格しなければ来年も出られるでしょう。この時期に積んだ経験が、彼らの能力を引き出す肥しになれば良いです。
パンドラの箱を開けて災厄が出て行った後に、残ったのは「希望」。彼らの躍進がタイトルをもたらしてくれると信じてリーグ再開を待ちましょう。
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