蒼と黒の神話 −川崎蹴球浪漫譚−

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help リーダーに追加 RSS もう1つ上へ@等々力陸上競技場「VS 鹿島アントラーズ戦」

<<   作成日時 : 2009/07/06 01:10   >>

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 試合前の勝ち点差は8。勝っても首位奪取とはならないけれど優勝を目指す上でライヴァルを直接叩くチャンスはモノにしなければいけません。それが鹿島であればなおさらです。

 フロンターレはここまで6連勝。クラブ記録ですすが、前回の連勝の口火を切ったのが鹿島で、止まったのが浦和。今回は浦和から始まって7連勝がかかるのが鹿島。

 変則レギュレーションの一発勝負を越えて博多の森の悪夢を振り払ったと思います。さらに上を目指すために今度は05年の記録を破らなければなりません。

・試合のポイント。
 
 まずはフォーメーションから。

画像


 両チームとも4-4-2のボックス型で、サイドと中央の出入りで崩してフィニッシュまで持って行きます。川崎が直線的に迫るのに対し、鹿島の動き方は流動的ですね。

 攻撃力のあるチーム同士の対戦である事、同じような布陣を敷き「遊び」が無い事から、1つのミスが即、致命傷みたいな感じになりますので緊張感のある戦いになるのは予想できました。

 始まってみて鹿島の攻撃、特にサイド攻撃を攻撃的MFとサイドバックがしっかりケアして起点を作らせません。

 中盤で取り損なって危なくなりそうなシーンも、無理に飛びこまずディレイをかけてブロックを作ろうとしていたし、最後の所の球際も強く守れていましたね。鹿島相手に、こうも守れるのであれば再開以来、非常に守備が安定しているのは本物だと言えそうです。

 攻撃についてもサイドバックとセンターバックの間のスペースを活かしていました。山岸にはそこを使うような動き、あるいはスペースメイキングを期待されていたのではと思いますね。

 先制は川崎。セットプレーからの二次攻撃でタニのヘッドを内田が故意にハンドをしたと言う事で1発レッド、そしてPKの判定。これをジュニが決めました。鹿島はここまで失点9と少ない相手ではありますが、このセットプレーの機会自体も勇介の突破から生まれたもので、他にもビックチャンスが作れていました。他の相手なら、もっと多く作れていたし早い時間での先制が可能だったと見ています。

 向こうが10人になって、こちらが先制していると、この限りなく優位な状況を上手く使って鹿島から勝ちを拾えるのかと言うのが後半の興味でした。

 セットプレーとカウンターに注意するのは当然ですので、守り方の意識としては前半と同じでしたし、前半以上にマイボールを不用意に失わない事が必要でした。

 その場合、ケンゴを前に上げる時の、ボランチからの配球をどうするかの懸念は前々からあったんですが、それについての回答が、周平さんの久々のボランチなのだと思います。

 精度の高いロングキックとかキラーパスが無くても良いから、中盤の底で攻撃のリズムを変えられるインテリジェンスがあって、タニが上がっても守れる人となると周平さんがファーストチョイスになるのでしょう。彼がボールを持ってセーフティに繋いでくれればタニも攻撃に存分に参加が可能です。

 向こうが守る時に4-3-2にして、サイドバックにFWがプレスをかけていたのでボランチとセンターバックがフリーでしたが、そこでのパス回しってのは川崎の場合は寄せられた時にかわせないで引っかかるとか、パスミスするとか不安材料の方が多いように思います。周平さんがいるので大丈夫かなと思ってたんですが、逆に不安が的中して同点に追いつかれた時は頭が痛かったです。

 タニと変わってケンゴが下がってきて彼を中心に回すべきだったのかなとは思いましたが、後の祭り。失ったアドバンテージを取り戻すために攻め立てますが鹿島ゴールを割れずに引き分けで試合終了。川崎的には負けに等しい結果でしたね。

 攻めあぐねた時の川崎のポゼッションは課題とされる事項ですが、鹿島側からすれば普通にやっていたら、人数の差が出てくるので、鹿島はそれを狙ったのではないかと思います。ああ言う状況で守る事は出来ても攻め返すのは難しい事だと思いますが、ブロックを作ってバックパスを引き出したのは駆け引きでの勝利でしょう。

 狙ってるのがわかっている状況でハマってしまうのは非常に悔しいし、腹立たしいものです。見ているこっちがそうなのですから選手たちはもっとでしょう。選手コメントを見ると「声をかけるだけで良かった」と残している人が多いですが、その程度の事で防げたミスで失うものが大きいのは何の商売でも同じですね。

・総評

 残念な結果になりましたが、鹿島にサッカーの質が劣っていたとは思いません。戦前では同数で戦っていたとしても、もう少し押されると思っていましたし、今日は五分に渡りあえていたのでは無いでしょうか。

 駆け引きの部分でやられた部分もありましたが、本来は1-0で勝つチームでは無いと思いますので、守り切れなかったと言うよりも、追加点が取れなかったと言う方が原因としては納得いくんじゃないですが?

ビックチャンスはそれだけあった訳ですし。

 ただ鹿島とこう言うゲームが出来るのであれば、再開後、今迄から1つ上のレベルに来ているのかなと思います。しかし目指すはさらに上なので、まだまだ足りない部分がありますね。もっとも伸びしろは多い方が見ていて楽しいですけれど。

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